2019年度本試験後のイベント等については,こちらの記事をご参照ください。
こんばんは。
今雨が強くなってきました。
本試験まであと1週間となりました。
来週の今頃は,寝ることに成功したか,眠れないまま布団に入っているかのどちらかでしょう。
(本試験の前の日のこんな時間帯に勉強はダメですよ。)
本試験に対する得体の知れない恐怖から,現場において全然問題が解けないと思っているかもしれません。
でもね。
それは,あり得ません。
何度も何度もブログやガイダンス等で申し上げていますが,司法書士法の立案担当者で,司法書士試験の試験委員でもあった河合先生は,その編著書である「注釈 司法書士法(第3版)」において,司法書士試験について,次のようにコメントされています。
司法書士試験の水準については,平成14年改正法により憲法に関する知識が対象とされたことのほかは,基本的に変わらない。 (小林昭彦・河合芳光「注釈 司法書士法」(第3版)128頁)
元試験委員が,水準,すなわち難易度は分からないっていってるわけですから,これは,難易度が基本的に変わらないということを前提として問題が作成されていると考えましょう。
では,このように,司法書士試験について一定の水準が保持されているとして,具体的に出題される可能性が高い論点は何でしょうか?
その答えは,法務省が明らかにしています。
すなわち,法務省は,司法書士試験等の筆記試験の問題の持ち帰りを認めた際,次の文章をそのホームページ上に掲載しました。
【筆記試験問題の公開について(司法書士試験・土地家屋調査士試験)】
法務省では,平成11年度から,司法書士試験及び土地家屋調査士試験の両試験について,受験者による筆記試験問題の持ち帰りを認めることとしました。
上記の各筆記試験は,多肢択一式選択問題及び記述式問題により行っていますが,特に多肢択一式選択問題については,その性質上,過去に出題した試験問題との重複が避けられないこと,また,公開すれば,過去の試験問題の暗記等による単なる知識の詰込みや受験テクニックのみによる受験を助長するおそれがあることなどから,従来,非公開としてきましたが,受験者からの要望などを踏まえて,司法書士試験筆記試験及び土地家屋調査士試験筆記試験の問題を平成11年度から公開することとしたものです。なお,試験の公正確保の観点から試験時間中の退出者は問題の持ち帰りはできないこととしております。
簡単に要約しますと,法務省は,以下の点を明らかにしています。
1 多肢択一式選択問題については,過去問から出題される。
2 過去問の暗記による知識の詰込みやテクニックが通用する部分がある。
ところで,今年の司法書士試験については,過去問からの出題が(多い,少ない)サイクルに属します。
年度別過去問【択一式問題】
『「今年の司法書士試験における過去問からの出題の多少』は,以下のバナーをクリックすると,見ることができます(反映が遅れている場合があります。)。

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