このブログは,多くの受験生の方が司法書士試験に合格するために開設しました。
    平成21年3月10日(平成21年(行情)諮問第125号)から明らかになる司法書士試験の実態

     こんばんは。

     今回は、以前に書いたこの記事に関連して、掲題の『平成21年3月10日(平成21年(行情)諮問第125号)から明らかになる司法書士試験の実態』について書こうと思います。

     司法書士試験の記述式の模範解答及び採点要領は存在しないようなので、この点については触れないようにします。ただ、前にこんな記事を書いた関係上一応触れておきますが、改めて思うのは、伊藤塾さんがやっている講座はすごいことをやってますよね。存在しない記述式の模範解答及び採点要領を解析するわけですから。今現在僕が採点要領について思うことは、一応試験委員の頭の中には共通認識としての採点要領が存在するのだと思います。そして、その共通認識としての採点要領は、問題の難易度、受験生の出来等によって左右されるため、今年の共通認識としての採点要領が仮に判明したとしても、来年の問題にそれが当てはまる可能性は低いということです。もはや記述式対策として確実になのは、論点の習得・申請情報例・申請書例の暗記・解法の訓練という当たり前の方法を確実に実践していくことです。

     では、本題に入りましょう。

     僕が気になったのは、以下の点です。

    2 筆記試験における試験問題の作成及び答案の採点に関する具体的な
    流れについて
    (1)試験問題の作成について
    試験問題を作成する試験委員は,1月上旬から3月上旬にかけて
    数回程度,法務省に集まり,その協議によって試験問題を作成して
    いる。



     1月に作成しているとは聞いていましたが、1月上旬から3月上旬という話は初耳でした。

     1月上旬から作成するということは、前の年の12月までの判例が情報としてあるわけですから、僕はいつも言っていますが、試験実施年の前の年の12月31日までに出た判例については押さえておくべきです。すなわち、平成24年度対策として、平成23年12月までの判例は押さえておくべきです。確実に合格したいのであれば。なお、平成23年度午後の部第3問アは、最判平22.10.8が題材とされています。

    (2)答案の採点について
    答案の採点は,7月上旬に筆記試験が終了した後,9月末の筆記
    試験の合格者発表までの間に行っているが,多肢択一式の答案は電
    算処理によって採点し,記述式の答案は,第36問又は第37問の
    問題ごとに,試験問題を作成した複数の試験委員が併せて採点も行
    っている。
    記述式の採点に当たっては,試験問題の作成に携わった試験委員
    が自己の専門知見に基づいて,必要に応じて,採点の過程において
    相互に密接に連絡を取り合うなど,公平性及び妥当性を確保しつ
    つ,各試験委員が試験問題の作成から採点まで通して行っている[。]

     
     
     問題作成者=採点者です。採点を自らする問題作成者は、論点を隠したい反面、誰にも発見できない論点は出しにくいという事情があります。だって、受験生が出来なさ過ぎたら、めっちゃ責められるはずだからです。問題の中に、論点の要素(ヒント)は、ちゃんとあります。そのため、日頃から、論点は要素に分解して押さえておきましょう。具体的には、不動産登記法のテキストや択一式過去問演習をする際に、記述式の論点として出題されたならどのような問題になるか?という視点で検討することです。前にも言いましたが、正誤の判断をして申請情報例を作成する作業など、あまり意味がありません。僕の比較的長い講師生活の中での経験ですが、そういう作業だけをし過ぎて、申請情報例は完璧だが論点に気付かなくて不合格になっている人をいっぱい見ました。

    不動産登記に係る答案の採点については,各試験委員において
    答案の一部を採点し,その後,各試験委員間で採点に関しての打合せを
    行って[いる。] 

     

     採点要領、必要でしょ?って思われる部分です。

     やはり、受験生の出来によって基準点を設定していることが明らかで、僕が心配なのは、いわば当たり行為のように先に採点された一部の答案は、各試験委員間でされた採点に関する打ち合わせ後に、再採点されるのでしょうか?受験生の方にとっては、『平成24年度の記述式問題は難しいか?簡単か?』ということが気になるのだと思うのですが、『難しい』=出来る人が少ない=基準点が低くなる、『簡単』=出来る人が多い=基準点が高くなるだけですから、問題の難易度は、それほど重要でないと、僕は思っています。重要なのは、『簡単』な問題において出来なかったという結果を避けることです。当然、『難しい』問題において出来るという結果を得ることよりも重要です。これは、法務省公開のデータによると、司法書士試験は、ほぼ択一式試験であり(前にも書きましたが、択一式問題の基準点を突破すれば、総出願者の約7%に入ることができるからです。)、択一式の基準点を突破すれば、普通に書けた記述式答案をもって合格することができるからです。

     色々司法書士試験のことが分かることは良いことですが、やるべきことを確実に丁寧に実践することが、やはり大切なんだと思いました。

     ところで、年末年始の過ごし方とか気になりますか?

     例えば、受験生にクリスマス・正月などないから勉強しましょうとか、講師らしく書ければ良いのですが、僕自身がルーズな人間なので、僕らしく書きますと、好きに過ごしていただきたいと思います。受験生の方は、勉強したい人が多いと思いますが、色々あるでしょうから、そうですね、こうしましょう、『勉強できればするが、勉強できなければしない。』。やる気があるのは分かってます、あとは付き合い・時間との相談であり、僕が皆さんに代わって相談することはできないので、そこは各受験生の方が調整してください。

     『おいおい、俺(私)は、やる気すらないよ』って受験生の方もいると思います。まあ、それはそれで仕方がありません。自分を責めないで(間違っても、自分は専業で、社会人の人より勉強時間が取れて贅沢なのに、それでも勉強しない自分は最悪だとか、自分は社会人で日頃勉強時間がないのに、せっかく正月で時間が取れたのに勉強しない自分は最悪だとか、そういうことは思わないでください。人それぞれですから、他の受験生の方のことを思う必要はないですし、それの影響を受ける必要もありません。)、やる気が出るのを待ちましょう。そういうときは、好きなことを好きなだけしてリフレッシュを試みて、その試み中に、勉強のことが気になるって場合は、立派な受験生であり、勉強のやる気結構あるはずですから、ちょっとずつ勉強に戻りましょう。これに対して、勉強のことがまったく気にならない場合には、今は受験生離れしているので、早く受験生としての自分おかえりなさいができるよう、好きなことを続けてください。でも、早く戻ってきてください。待ってます。

     長くなりましたが、これで終わりです。

     では、また。

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    □ 会社法施行後の判例集(平成23年9月12日版)
    □ 平成24年度対策 商業登記法の記述式問題における申請代理不可事項
    □ 民法等の一部を改正する法律(児童虐待防止のための親権に係る制度等)の解説
    □ 平成24年度対策 法人法基本通達完全対応問題集
    □ 動産・債権譲渡特例法のポイント
    □ 平成24年度対策 記述式問題【答案作成上の注意事項集】


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