このブログは,多くの受験生の方が司法書士試験に合格するために開設しました。
    憲法の対策(1)
     こんばんは。

     広島高裁が,衆議院議員選挙の無効判決をしました。

     そんな今夜は,憲法対策の話をさせてください。

     なお,今回のテーマは,各予備校や各講師の考え方が分かれるところであり,それに連動して,各受験生の方の考え方と異なるものであるかもしれないこと,あらかじめご了承ください。

     憲法対策として,次の2点に注意する必要があります。

     1 推論問題対策
     2 判例趣旨問題対策



     今回は,1について説明します。 

     推論問題の得意・不得意にかかわらず,憲法においては確実に推論問題が出題されますから,しっかり対策を立てておく必要があります。

     よく,「推論問題=国語の問題」といわれることがあり,特に憲法については,そのようなことがいわれます。

     この点について,(いつもいっているのですが),たしかに,推論問題は,国語の問題の面もあります。だって,当たり前でしょう? 推論問題は,日本語で出題されるわけですから,国語の問題の面は否定できません。

     でもね,例えば,大学受験の国語の問題は,まさに国語なわけで,国語の力を使って解けるように,問題が作成されています。接続詞とか論理展開とか代名詞とか,そういう話です。

     これに対して,憲法の問題は,国語の問題である前に,憲法の問題ですから(言語の問題として捉えれば,憲法の問題である前に,国語の問題といえますが,ここでは,「内容」の問題です。),そもそも国語の力を使って解けるように作成されているとは限らず,むしろ,国語の力なんて意識されて作成されていない可能性が高いわけです。

     そもそもの話として,司法書士試験の合格に国語力が必要なのであれば,国語自体が試験科目となるはずです。
     平成14年の司法書士法改正の立案担当者は,試験科目に憲法が加えられた理由を,次のように説明しています。

     「国の基本法である憲法に関する一般的な知識は,…裁判関係書類の作成業務等にも必要な基本的な知識である。(中略)。したがって,憲法に関する知識についても,司法書士試験を実施する必要があると考えられるからである。」(小林昭彦=河合芳光著「注釈 司法書士法(第3版)」183頁)






     上記の引用は,2回も「憲法の知識」といっています。

     すなわち,憲法の問題を解くためには,常識的な国語力があれば足り,大学受験の国語を解くために求められる国語の力は不要です。もちろん,国語の力が存分にあれば使っていただければ良いですが,それがないからといって,憲法対策として国語の勉強をしたり(※),ましてや国語の問題と割り切ってまったく対策を立てないのは,確実な合格を考える上で,かなり問題です。
    ※ ところで,推論問題を国語の問題であると指導する講師は,具体的にどういう国語の力が必要であるかを明らかにするべきでしょう。

     ちなみに,僕は,憲法の推論問題が国語の問題であるかにつき,実験を行った上で,この話をしています。

     具体的には,国語が得意だと考えられる大学受験の受験生(大阪大学,京都大学の合格を目指す受験生)や大学(前記の大学)合格直後の合格者に,食堂で昼食を奢る代わりに,憲法の推論問題(司法書士試験の問題のほか,司法書士試験の出題傾向に似た旧司法試験の問題)を何問か解いてもらい,その結果により,国語の力だけでは解けないということを確認しました。

     「被験者に国語の力がなかった。」という意見もあるでしょうが,僕には,そういう意見を持ち出してまで憲法の推論問題を国語の問題として捉えたい理由が分からないし,また,下記のしっかりした対策から逃げる口実にしか聞こえません。

     では,どのように対策を立てるか?

     上記のとおり,憲法の推論問題は,国語の問題ではない反面,実は,推論問題でもありません。

     憲法の推論問題の中身は,問題の所在,学説の根拠や批判を知っているかどうかの知識問題です。

     試験委員は,推論問題として出題する論点を決定した後,色々な基本書(といっても,数は限られるし,目星も付いています。)に書かれている根拠や批判を引っ張ってきて,問題を作成していると考えられます。

     そのため,推論問題の対策としては,出題される可能性のある論点のつき,問題の所在,学説の根拠や批判を知っておくことが,確実であるといえます。

     こういう説明をすると,「確実」だけど「膨大な時間がかかる」という批判が出てきますが,今までに推論問題として取り上げられている論点は,いずれも憲法の典型かつ重要論点,すなち,ほぼすべての基本書に掲載されている論点であり,また,典型論点というのは,数に限りがあるわけで,思ったほど時間はかかりません。

     なお,以下の電子書籍は,憲法の典型かつ重要論点のリストです(論点の内容の解説はありません。)。


         □ 平成25年度対策 憲法の出題実績と重要論点の項目の列挙


     もっと具体的な対策としては,答練や模試で出題された憲法の推論問題をストックして,それを繰り返し解きましょう(※)。各設問を学説ごとに色分けしていただいた上で,読込むのも良いと思います。
    ※ 答練の解説講義でよくいうのですが,答練・模試の問題の再演習は,必ず,科目や論点ごとにばらして,必要な科目の必要な論点につき行ってください。
     
     以上です。

     では,また。

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    □ 平成25年度対策 憲法の出題実績と重要論点の項目の列挙
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    □ 平成25年度対策 司法書士試験の過去問【会社法及び商法】(平成18年度以降)
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