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    本試験分析セミナーの補足説明(3)
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     こんばんは。

     本試験分析セミナーの補足説明(3)です。

     今回は,レジュメP10のaとP12のcに関連して,既出判例の未出事項について。

     既出判例の未出事項とは,ある判例の判決事項のうち一部が出題された場合には,その残部も出題される可能性がありますよって話です。

     平成25年度の民法においては,既出判例の未出事項が2箇所ありましたってのが,レジュメのと講義の話。

     ところで,僕は,この既出判例の未出事項について,直前期にも少し書いています。この記事の最判平18.7.20の説明部分をお読みください。

     既出判例の未出事項,これは,深すぎる分析ですので,予備校の仕事です。

     だから,僕もここで仕事します。すなわち,狙われそうな既出判例の未出事項を一つ挙げておきます。

     既出判例の未出事項がある重要判例とは,

     この判例です。

     抵当権の物上代位と抵当不動産について供託された賃料の還付請求権

     抵当権者が賃料債権に対して物上代位権を行使することを認めた重要判例です。

     でも,実は,この判例は,上記の部分に関しては,あんまり意味がなくなっています(言いすぎかもしれません。)。どういうことかというと,現在は,民法371条が債務不履行に陥った後の果実(賃料等)に抵当権の効力が及ぶことが明らかにされているため,別に上記の判例がなくても,抵当権者は賃料債権に対して物上代位権を行使することができるわけです。

     では,肝心の既出判例の未出事項に行きましょう。

     この判例は,抵当権者の本来の目的不動産に対する抵当権の行使(担保不動産競売の申立て)と賃料債権に対する物上代位権の行使が重畳的に認められるかについても判断を示しています。

     問題化して宿題にしましょう。以下の設問の正誤を判断してください。

     抵当権者は,抵当権に基づき担保不動産競売の申立てをしている場合でも,賃貸人が取得した賃料債権に対して物上代位権を行使することができる。

     
     
     ところで,僕の平成26年度司法書士試験対策のテーマとして,現場力というものがあります。皆さん本試験直後なのでちゃんとお分かりいただけていると思うのですが,合格するためには,いくらしっかりとした準備を行っていても,現場で正確に解く力,すなわち,現場力がなければ,合格することができません。

     何もかも犠牲にして勉強した。答練や模試の成績は良かった。
     
     じゃあ,何で本試験の現場で正確に解けず,点数が伸びないのでしょうか? 昨日の話にもなりますが,何で名変を飛ばしたり,余計な登記をしたり,登記できない事項に気付かないのでしょうか?

     色々理由はありますが,おそらく,現場力がないことが大きい。でも,ここで要注意なこと。現場力,現場力といっていますが,現場力は,現場で身に付くものではありません。現場力をつけるための準備が,通常の勉強のほかに必要となるということです。

     現場力を付けるのは,とても大変ですが,ここで色々なアプローチで説明していきたいと思います。   

     なぜいきなり,現場力の話をしたのか?

     この記事を読む中で登場した上記の設問に向かい合った際に,『最判平元.10.27の未出事項なんて知らねーよっ!さっさと答え書けよ。さて,今年はどこの予備校の答練を受けようかな~』とか言っている時点で,平成26年度司法書士試験における確実な合格は危ういです。

     別に他のところでちゃんと考える人なら良いのですが,僕が願うことは,ちゃんと考えて欲しいということ。

     そればっかり行う必要もありませんが,未出事項に対して既知事項で臨む訓練をすることは,現場力の養成に必ず役立ちます。

     ところで(今日はいっぱい展開してごめんなさい。),現場における類推が大切という話があります。

     僕の大切だと思います。でも,現場における類推の行方で合否が決める状態は,極めて危険です。僕は,現場における類推は,合格点を稼ぐものであって,基準点を超えるためのものではないと考えます。

     なぜなら,現場における類推は,危ういです。類推しなければならない事項が,最高裁判例だった場合,それは,高等裁判所の裁判官でも判断を誤ったかもしれないものに挑むってこと。また,類推しなければならない事項が,法務省先例だった場合,それは,主席登記官でも判断ができなかったことに挑むってこと。意味分かりますよね?この『どう転ぶか分からない怖さ』というものが!!!

     では,また。色々書きましたが,上記の設問の解答,頑張って考えてくださいね。

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