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    嘘を発表
    【無敵の司法書士 2013年本試験解剖BOOK】

    * 無敵の司法書士 2013年本試験解剖BOOKの説明書(1)




     こんばんは。

     早速,昨日の記事の中にある嘘を発表しましょう。
     

     権利能力なき社団は,抵当権や根抵当権の債務者として登記できるとされています(昭31.6.13民事甲1317号)。



     この部分に嘘はありません。

     そして,抵当証券が発行されている場合における債務者の氏名もしくは名称又は住所についての変更の登記又は更正の登記は,債務者が単独で申請することができるとされています(不登法64条2項)。


     
     この部分にも嘘はありません。

     権利能力なき社団も,抵当権や根抵当権の債務者の表示の変更の登記を単独で申請することができるということになります。



     この部分に嘘があります。

     たしかに権利能力なき社団は,根抵当権の債務者として登記できるとされていますが,抵当権の場合と異なり,根抵当権の債務者の表示の変更を債務者自身が申請することはありません。

     なぜなら…

     抵当権が根抵当権であるときは,そもそも抵当証券を発行することができないとされているからです(抵当証券法2条2号)。

     参考までに,抵当証券を発行することができない場合をまとめておきます。

    【抵当証券を発行することができない場合(抵当証券法2条各号)】

    ① 永小作権を目的とする抵当権であるとき(抵当証券法1条1項参照)
    ② 抵当権が根抵当権であるとき
    ③ 抵当権が本登記のない仮登記であるとき
    ④ 債権の差押えもしくは仮差押えの登記又は抵当権の処分禁止もしくは抵当権を他の債権の担保とした旨の登記があるとき
    ⑤ 債権又は抵当権に付した解除条件の登記があるとき
    ⑥ 抵当証券を発行する特約がないとき
    ⑦ 抵当権が転抵当権であるとき(平元.8.8民三2913号)
    ⑧ 買戻しの特約の登記がされている不動産を目的とする抵当権であるとき(平元.11.15民三4777号)



     このように,権利能力なき社団は,登記名義人になることができませんが(昭23.6.21民事甲1897号),登記の申請人になることができる場合はあるのです。



     嘘は1つなので,この部分にも嘘はなし。

     ここでは,権利能力なき社団が登記名義人となることができないほか,できないことを挙げておきましょう。

    【権利能力なき社団ができないこと

    ① 登記名義人を当該社団代表者何某とすること(昭36.7.21民三発625号)
    ② 仮処分の登記の登記名義人となること(登記研究457号P120)
    ③ 仮差押えの登記の登記名義人となること(登記研究464号P116)
    ④ 信託の登記の受益者となること(昭59.3.2民三1131号)



     明日は,処分禁止の登記について書く予定です。 

     では,また。

     ↓ 嘘の内容について納得という皆さん,クリックお願いします! ところで,委任の終了を原因とする所有権の移転の登記関係は,記述式問題で出題されたことがない論点です。ポイントは…もちろん登記記録にある委任の終了という原因ですが,その他,社団情報が登記事項証明書ではなく定款であるときは,権利能力なき社団である可能性が高いということです。 
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