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    続・申請順序情報に関する一考察(2)・完
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     紹介記事は,こちらから。 上記 平成26年会社法等一部改正の解説 に完全に対応した問題集です。

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     こんばんは。

     このシリーズは,平成26年度の記述式問題対策として行った以下のシリーズの続きとなります。

     申請順序情報に関する一考察(1)
     申請順序情報に関する一考察(2)
     申請順序情報に関する一考察(3)
     申請順序情報に関する一考察(4)
     申請順序情報に関する一考察(5)・完

     前回の記事は,以下です。
     
     続・申請順序情報に関する一考察(1)

     今回の内容は, 平成26年度の不動産登記法の記述式問題における申請順序情報が次のとおりであるところ,これを前提として,なぜA株式会社の持分に対する差押えの登記が抹消されていないという結論が正解となるのかに対する回答です。

    【別紙5 売買契約書】

    第6条 甲及び乙は,本物件について,本契約に基づく所有権の移転の登記を申請する前に,その責任と負担において,担保権,用益権等,丙の完全な所有権の行使を阻害する一切の負担を除去するものとし,その担保権,用益権等が登記されているときは,その登記を抹消しなければならない。


     
     売主であるA株式会社とB,買主であるD株式会社との間の売買契約には,上記の定めがある以上,所有権に関する登記を申請する前提として,担保権,用益権及び処分制限の登記は,全部抹消しておく必要があります。

     しかし,本問における事情によると,手続的に,Vファイナンスの差押えの登記は,申請日である平成26年6月4日の時点で抹消することはできないのです(【事実関係13】)。


     これは,契約違反なのではないか?


     そのとおりです。一応,違反でしょう。

     でも,売主であるA株式会社とB,買主であるD株式会社は,所有権に関する登記を申請する前提として処分制限の登記が抹消されないことを分かった上で,司法書士法務花子に全ての登記の申請手続につき代理することの依頼をしています(【事実関係】15)。

     この依頼は,いわば上記の売買契約書第6条の定めに関する特約と位置付けることができるでしょう。


     結局,契約自由の原則というのが,A株式会社の持分に対する差押えの登記が抹消されていないという結論が正解になる根拠です。

     
     このように説明すると,とてもシンプルですが,現場における迷い,葛藤は相当なものであったと思います。


     ところで,こういう部分で迷わないで正確な判断を行うコツがあります。

     ただ,そのコツは非常に抽象的なんです。

     いつもなら,ここで「コツを知りたい皆さん,クリックお願いします!」といって引っ張るところですが(笑),コツが抽象的すぎて伝わらない受験生の方が多く期待外れと感じるでしょうから,ここで明らかにしておきます。

     そのコツとは…





     問題に乗っかかることです。




     問題を信じるという方が分かりやすいでしょうか?


     

     たしかに問題文には,差押えの登記の抹消は平成26年6月5日付けでの嘱託となり申請日である同月4日に間に合っていない。でも,売買契約書には全部抹消してから移転と書いてあるのだから,申請日までに抹消されているだろう。だから,所有権に関して申請する登記は,2件の持分移転ではなく,共有者全員持分全部移転だ。





     失礼な言い方かもしれませんが,僕は,上記の考え方は,問題文にまったく乗っかかっておらず,むしろ問題文を無視したものだと思います。

     
     どこにも,裁判所書記官が説明した事情が変わったとの記述はありません。
     別紙5の売買契約書第6条のみを拠り所としているにすぎません。


     平成27年度の不動産登記法の記述式問題において,この論点とまったく同じものが出題されることはないでしょう。

     でも,この論点と同程度の論点,すなわち問題に乗っかからなければならない論点が出題される可能性は十分あります。

     平成26年度のことはもういいんです。


     平成27年度の不動産登記法の記述式問題において,ちゃんと問題文に乗っかかることができるよう,しっかり訓練していきましょう。  


     では,また。


     ↓ 前回に引き続き,内容が重いと思った皆さん,クリックお願いします!これは,まだ序の口です。それぐらい記述式問題は奥が深いのです。でも,この時期からやるんですよ?平成27年度本試験の頃には,皆さん最強
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    【平成27年度司法書士試験対策】

     記述式問題の分析のアプローチ(1)

     平成26年度司法書士試験の分析(1)ー午後の部第15問ウ【追記あり】
     平成26年度司法書士試験の分析(2)ー午後の部第36問(不動産登記法の記述式問題)
     平成26年度司法書士試験の分析(3)ー全般【追記あり】【再追記あり】
     平成26年度司法書士試験の分析(4)ー全般
     平成26年度司法書士試験の分析(5)-【速報版】民法の過去問からの出題数
     平成26年度司法書士試験の分析(6)-午前の部第28問エ
     平成26年度司法書士試験の分析(7)-試験上の注意事項と携行品
     平成26年度司法書士試験の分析(8)-午後の部第7問ウ【追記あり】
     平成26年度司法書士試験の分析(9)-本試験分析セミナーのレジュメ作成等
     平成26年度司法書士試験の分析(10)-本試験の現場における比較問題対策
     平成26年度司法書士試験の分析(11)-午後の部第37問(商業登記法の記述式問題)
     平成26年度司法書士試験の分析(12)-本試験分析セミナーのレジュメ 
     平成26年度司法書士試験の分析(13)-午後の部第36問(不動産登記法の記述式問題)
     平成26年度司法書士試験の分析(14)-午後の部第37問(商業登記法の記述式問題)

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