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    あなたの無効主張は認められるかもしれません。【解答編2】
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     こんばんは。

     少し空いてしまいましたが,続きをやりましょう。今回でこの企画は完結です。

     あなたの無効主張は認められるかもしれません。

     あなたの無効主張は認められるかもしれません。【問題編】
     あなたの無効主張は認められるかもしれません。【解答編1】

     今回は,解答編2です。

    【問題】

     第三者による無効主張の可否が問題となる判例を2個挙げよ。ただし,第三者による錯誤無効の主張を挙げてはならない。



     挙げるべき判例のもう1個は,譲渡禁止の特約に関する最判平21.3.27です。出題されたことはなく,また比較的新しい判例であるため,上記【問題】における解答して自ら挙げることは非常に難しいです。この記事で押さえておけば十分です。なお,この判例が掲載されていない民法のテキスト等は,まずいと思います。

     以下,解説します。と思ったら。

     ずっと前に既に解説済みでした。


     最判平成21年3月27日の解説


     ただ,これだと手抜きすぎる記事になるので(笑),以下ポイントを説明します。



     事案は,XがYに譲渡した譲渡禁止の特約が付された請負代金債権について,債務者Aが債権者不確知を供託原因として供託をしたところ(昭36.7.31民事甲1866号参照),Xが,請負代金債権については譲渡禁止の特約が付されていたから債権の譲渡は無効であると主張して,Yに対し,Xが供託金還付請求権を有することの確認を求める本訴を提起し,Yが,債権の譲渡は有効であるとして,Xに対し,Yが供託金還付請求権を有することの確認を求める反訴を提起したというもの。



     何となくの感覚,それこそリーガルマインドとして,上記事案においては,Xってわがまま~て思えますよね?

     そのため,結論はもう決まっていたようなものであり,Yの勝ちです。


     問題は,それをどうやって理論付けるのかってこと。



     最高裁は,以下のように述べて,Yが供託金還付請求権を有することの確認を求める反訴を認容しました(最判平21.3.27)。



     譲渡禁止の特約に反して債権を譲渡した債権者は,同特約の存在を理由に譲渡の無効を主張する独自の利益を有しないのであって,債務者に譲渡の無効を主張する意思があることが明らかであるなどの特段の事情がない限り,その無効を主張することは許されない。





     これが,上記【問題】における解答です。

     
     すなわち,最高裁は,譲渡禁止の特約が付された債権の譲渡人が,同特約の存在を理由に譲渡の無効を主張することは原則として許されず,債務者に譲渡の無効を主張する意思があることが明らかであれば,例外的に無効の主張が許されるとしています。


     以上,錯誤による無効の主張中間省略登記の無効の主張譲渡禁止特約が付された債権の譲渡の無効という3個の無効主張の可否が問題となる論点の説明でした。


     僕の講義では,今回の企画のような,比較問題として出題されることはないが,数個の論点を一網打尽にできる比較をよく行っています。


     では,また。

     
     「判例の趣旨に照らし」問題がよく出題されるから,最高裁判所判例解説が大好き@姫野司法書士試験研究所

     
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