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    どこかではなく,どこでも。
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    * 紹介記事は,こちらです。


    □ 商業登記規則等の一部改正の解説  
    □ 商業登記規則61条2項~4項の解説
    □ 平成26年会社法等一部改正の解説
    □ 平成26年会社法等一部改正一問一答問題集




     こんばんは。

     今日は,どこかではなく,どこでも。
     
     何の話かって?

     商業登記法の記述式問題の話です。

     
     



     試験委員は,まず,出題する論点を検討し,次に,当該論点をそれを構成する要素に分解し,最後に,当該要素を問題文全体に配置する。




     上記の文章は,僕が記述式対策講座で必ず説明する事項です。

     試験委員がどのようにして記述式問題を作成しているかを知ることは,解法を実践する上で,とても大切なことです。

     解法は,ある論点の出題の背後にある出題手法を考察し,生み出すものであるからです。






     今回は,役員の就任の場面で必要となる就任承諾情報について考えてみましょう。

     平成26年度においては,ある取締役が就任を承諾していないことから就任の登記ができないという論点が出題されていましたので(※),僕は,この就任承諾情報に注目しています。

     ※ ただし,登記不可事項ではありません。この点について,以下の記事をご参照ください。
     参考: 商業登記法の記述式問題における登記不可事項の出題パターン
     
     では,記述式問題において,就任承諾情報は,どこにありますか?




     ちょっと考えてみてください。今までに皆さんが解いた問題を思い出すのです。



     
     では,解説していきましょう。

     まずは,これ↓ 平成23年度〜平成25年度で示された文章であり,答案作成に当たっての注意事項にありました。


     被選任者及び被選定者の就任承諾は,選任され,又は選定された日に適法に得られているものとする。

      


     次に,これ↓ 何年度とかいえないぐらい,定番です。株主総会の議事録にあります。
     

     

     被選任者は,その就任を承諾した。




     さらに,これ↓ 昭和61年度や昭和57年度にあった就任承諾書自体の別紙です、


    別紙□  就任承諾書
    (中略)
     □□□   □株式会社 御中




     最後に,これ↓ 平成21年度や平成20年度にあった,就任承諾書が提出されている旨の司法書士の聴取記録です。


     

     G及びHの就任承諾書は,平成21年5月20日,株式会社さくら商事に提出された。



     

     このように,就任承諾情報って,司法書士の聴取記録等の特定のどこかではなく,答案作成に当たっての注意事項,株主総会の議事録,就任承諾書や司法書士の聴取記録のどこでもあるでしょ?




     なお,上記のとおり,平成26年度においては,ある取締役が就任を承諾していないことから就任の登記ができないという論点が出題されていましたが,この出題には,本当に分かりやすい情報が示されていました。

     ある取締役が就任を承諾していない情報は,通常は,以下のように示されるでしょう。


     別紙 株主総会の議事録:取締役A,B及びCが選任された。
     別紙 司法書士の聴取記録:AとBは,その就任を承諾した。




     つまり,就任を承諾した者だけを明示することにより,暗にCが就任を承諾していない事実を示すのです。

     これに対して,平成26年度における司法書士の聴取記録には,以下の文章がありました。


     平成26年4月25日開催の定時株主総会の第2号議案において選任された役員のうち,Cからは就任の承諾が得られていない。


     

     「あ〜,言っちゃった…。」って感じですね。






     今日言いたかったこと。

     
     それは,記述式問題を構成する情報が,どこにあるのかをある程度知っておくことも,記述式問題の解法の一つです。

     そして,それを知るためには,過去問のカタログ化をする必要があります。具体的には,過去問の問題文の横断的整理が必要です。

     解法を修得する講座のあり方として,「問題を解きながら」という形もあると思いますが,僕は,問題を解く前の総論的な解法の説明が重要だと考えます。

     なぜなら,受験生の方に伝えるべき解法が全部つめ込まれている問題など存在しないからです。

     仮に,本試験サイズの記述式問題を50問演習したとしても,すべての解法が身につくわけではありません。これは断言できます。


     皆さんの中に,「解法が気になるけど,今からでは遅いのではないか?」という方がいらっしゃるかもしれません。

     僕は,現代の記述式問題でちゃんと点数を取るためには,解法が欠かせないと考えています。

     そして,記述式問題の解法は,記述式問題について本気で悩む受験生の方であればある程,身につきやすいと思ってますよ。


     では,また。
     

     
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