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    平成28年度司法書士試験(6)-午前の部第30問エ(公開大会社の機関設計)
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     おはようございます。


     平成28年度司法書士試験(1)-午前の部第32問5
     平成28年度司法書士試験(2)-基準点予想など
     平成28年度司法書士試験(3)-午後の部第36問(3番抵当権の登記の抹消の登記原因)
     平成28年度司法書士試験(4)-午後の部第37問(代表取締役の予選)
     平成28年度司法書士試験(5)-自己採点


     今回は,各予備校が解答速報が出た際に,解答が分かれた,午前の部第30問エについて。


    【午前の部第30問エ】

     会社法上の公開会社であり,かつ,大会社である会計参与設置会社は,監査役会を置かなければならない。




     僕が現場で解いた際には,「公開大会社でも,監査等委員会設置会社又は指名委員会等設置会社は,監査役会を置くことができない。」と考え,「誤り」と判断し,誤っているものは5個なので,正解は5と決定しました。


     でも,上記の設問は,「正しい」と判断する余地があるようです。


     会社法の問題がスタートする前に,以下の注意書きがありました。


      第27問から第34問までの試験問題については,問題文に明記されている場合を除き,定款に法令の規定と異なる別段の定めがないものとして,解答してください。




     これによると,問題文に明記されている場合を除き,定款に法令の規定と異なる別段の定めはないわけですから,上記の設問において,その公開大会社には,監査等委員会や指名委員会等を置く旨の定款の定めはないことになり,その結果,監査役会を置かなければならないということになります。

     
     ところで,上記の注意書きは,近年の本試験においては,お決まりのように置かれています。


    【会社法等の問題開始前の注意書き】
    maegaki.png


     この注意書きが機能したことがあるのか?


     結論としては,一度だけ機能したことがある反面,出題ミスになったこともあります(ただし,法務省は出題ミスを認めていません。)。

     
     この点の詳細は,以下の記事をお読みください。

      
      参考: 第28問から第35問までの試験問題については,問題文に明記されている場合を除き,定款に法令の規定と異なる別段の定めがないものとして,回答(解答)すること。


     では,話を戻して,午前の部第30問エは,注意書きを使って「正しい」と判断すべきなのか,注意書きを使わないで「誤り」と判断すべきなのか?


     僕の意見としては,注意書きを使わないで「誤り」と判断すべきというものです。


     自分で解いたときにそう考えたからではなく,試験委員は,注意書きをお決まりのように置いただけで,問題作成時に使う趣旨とはこれまでの出題上考えられないからです(上記のとおり,過去の出題において,注意書きが機能したことが一度しかありません。)。

     
     悩ましい出題でしたね。


     では,また。
     

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    この記事へのコメント
    こんにちは。公開大会社である監査等委員会設置会社、指名委員会等設置会社は監査役会を置くことができないという知識の正確性を問う問題で、それを会計参与設置会社で引っかけてるという解釈はできませんか?
    2016/07/05(火) 12:02:12 | URL | まりも #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    まりも さん

     あれ?どういうひっかけでしょうか?

     会計参与設置会社であることを示すことにより,何と何を勘違いさせようとしていると思うのですか?

    > こんにちは。公開大会社である監査等委員会設置会社、指名委員会等設置会社は監査役会を置くことができないという知識の正確性を問う問題で、それを会計参与設置会社で引っかけてるという解釈はできませんか?
    2016/07/05(火) 12:48:18 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    言葉足らずで申し訳ありません。

    監査等委員会設置会社などのところを会計参与設置会で置きかえて、引っ掛けているのではないかということです。

    つまり公開大会社でも監査等委員会設置会社などは監査役会を設置会社できないという知識の正確性を問うていて、監査等委員会設置会社などのところを会計参与設置会社に置きかえて引っ掛けているのではないかということです。


    見当違いなことを言っているようでしたら、申し訳ありません。
    2016/07/05(火) 13:19:43 | URL | まりも #-[ 編集]
    『会計参与設置会社である』と監査役会設置会社を必置する条件に関係ない機関設計まで表示しており、定款に他の記載がないとすると、出題者の意図としては機関設計については問題文に表示してある条件が全てで、正解と考えることはできませんか?

    定款の他の記載がないと問題文に記載されているのに、機関について会計参与は示すが委員会設置については示さないというのは酷すぎる気がします。
    2016/07/05(火) 13:34:08 | URL | 青嶋 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    まりも さん

     いえいえ。その話,他の講師の方もされていた気がします。ただ,僕には全く思い浮かびませんでした…。

    > 言葉足らずで申し訳ありません。
    >
    > 監査等委員会設置会社などのところを会計参与設置会で置きかえて、引っ掛けているのではないかということです。
    >
    > つまり公開大会社でも監査等委員会設置会社などは監査役会を設置会社できないという知識の正確性を問うていて、監査等委員会設置会社などのところを会計参与設置会社に置きかえて引っ掛けているのではないかということです。
    >
    >
    > 見当違いなことを言っているようでしたら、申し訳ありません。
    2016/07/05(火) 13:58:02 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    青嶋 さん

     記事に書いたとおり,どちらの見解も成り立つところが,本問の悪質さです。

     定款に他の定めがないものとして「正しい」と判断した人は,正解にすべきですよね!

    > 『会計参与設置会社である』と監査役会設置会社を必置する条件に関係ない機関設計まで表示しており、定款に他の記載がないとすると、出題者の意図としては機関設計については問題文に表示してある条件が全てで、正解と考えることはできませんか?
    >
    > 定款の他の記載がないと問題文に記載されているのに、機関について会計参与は示すが委員会設置については示さないというのは酷すぎる気がします。
    2016/07/05(火) 14:00:38 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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    2016/07/05(火) 14:39:43 | | #[ 編集]
    冒頭の定款の別段の定めが意味をなさないのであれば平成23年度問題もいつもの34問までと印刷すれば良いのに33問となっているところが意味ありげに感じます機能はしていませんが
    2016/07/05(火) 14:53:01 | URL | #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    あら…さん

     取締役と株主総会が基本で,それ以外の機関を置く場合に定款が必要ですから,「それ以外の機関を置く場合=定款で別段の定めがある場合」だと思います。
    2016/07/05(火) 15:38:24 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    名無し さん

     たしかに,平成23年度問題は,どの問題まで適用するかを調整しているため,ちゃんと意味があるような気がします。

     お決まりか,意図的か,悩ましいですね。

    > 冒頭の定款の別段の定めが意味をなさないのであれば平成23年度問題もいつもの34問までと印刷すれば良いのに33問となっているところが意味ありげに感じます機能はしていませんが
    2016/07/05(火) 15:41:13 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    委員会が法令と異なる定めにあたるのなら、監査役会も異なる定めにあたるのではないですか。
    そうすると、現状、監査機関のない違法状態になってしまうので、委員会も監査役会も「法令と異なる」定めにあたらないとするのが素直な解釈だと考えます。
    仮に、違法状態を許容したとしても、監査機関のない状態からは3つの形態のどれを採用してもいいので、結局誤りになるのではないでしょうか。
    2016/07/05(火) 16:18:17 | URL | #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    名無しさん

    監査役会については,本設問において置くことができるかが問題となっているわけですから,置くなら定款の定めはあるということになります。

    違法状態の件は,意味が分かりません。ごめんなさい。

    いずれにしても,不適切な出題であり,ここでの議論では答えが出ませんね(笑)何でこんな問題出すんでしょう?



    > 委員会が法令と異なる定めにあたるのなら、監査役会も異なる定めにあたるのではないですか。
    > そうすると、現状、監査機関のない違法状態になってしまうので、委員会も監査役会も「法令と異なる」定めにあたらないとするのが素直な解釈だと考えます。
    > 仮に、違法状態を許容したとしても、監査機関のない状態からは3つの形態のどれを採用してもいいので、結局誤りになるのではないでしょうか。
    2016/07/05(火) 17:21:15 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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    2016/07/05(火) 19:42:12 | | #[ 編集]
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    2016/07/05(火) 19:42:59 | | #[ 編集]
    Re: タイトルなし
    あら…さん

    取締役と株主総会以外の機関を置くためには,その機関を置く旨の定款の定めが必要です。そして,設問エには,委員会を置く旨の定めがあるとは書かれていない以上,注意書きにより,委員会を置く旨の定款の定めはないものとして解答する余地があります。

    各予備校の解答が分かれたのは,この点であり,その他は問題になっていなかったと思います。

    試験委員のみが知る出題意図,知りたいですね。
    2016/07/05(火) 20:03:54 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    過去問平成23年30問エが同趣旨ではないでしょうか。
    2016/07/05(火) 20:06:00 | URL | #-[ 編集]
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    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2016/07/05(火) 20:08:20 | | #[ 編集]
    失礼しました。先ほどの過去問は商業登記法でした。
    2016/07/05(火) 20:09:01 | URL | #-[ 編集]
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    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2016/07/05(火) 20:13:41 | | #[ 編集]
    Re: タイトルなし
    名無し さん

     ごめんなさい。どういう意味か分かりません。


    > 過去問平成23年30問エが同趣旨ではないでしょうか。
    2016/07/05(火) 21:02:43 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    タロ…さん

     僕は,どんどん更新しますが,記事は逃げません。ちゃんとお休みください。
    2016/07/05(火) 21:04:16 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    名無し さん

     たしかに,自分で機関設計を想定しなければならない点で同趣旨です。

     ただ,こちらは,定款に別段の定めはないものとする旨の注意書きがないので,勝手に色々設計できますね。

    > 失礼しました。先ほどの過去問は商業登記法でした。
    2016/07/05(火) 21:05:43 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    名無しさん(ファイナルチェック受講者の方)

     
    良い点数が取れたみたいで良かったです。ただ,全部名無しさんの実力ですよ。記述式問題も書けているようで,安心しました。

    木村先生,すごい予想ですね!

    山本先生の記事は,これから読みます。情報提供ありがとうございます。
    2016/07/05(火) 21:08:14 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    オーレ さん

     たしかに,よく考えたら,他の設問も問題になりそうですね。

     でも,ウについては,委員会の場合は取締役会が必要的設置ですが,そうでない場合は任意的設置であるところ,こういう区別をしないで「取締役会を置かなければならない」と言い切っている点は誤りですし,

     オについては,特別取締役による議決の定めは,そもそも機関設計ではなく,取締役会の決議要件の特則ですから,エのような問題は生じないと思います。

     
    2016/07/05(火) 21:13:22 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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