このブログは,多くの受験生の方が司法書士試験に合格するために開設しました。
    平成28年度司法書士試験(11)-午後の部第36問(3番抵当権の登記の抹消の登記原因)
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     こんにちは。

     
     平成28年度司法書士試験(1)-午前の部第32問5
     平成28年度司法書士試験(2)-基準点予想など
     平成28年度司法書士試験(3)-午後の部第36問(3番抵当権の登記の抹消の登記原因)
     平成28年度司法書士試験(4)-午後の部第37問(代表取締役の予選)
     平成28年度司法書士試験(5)-自己採点
     平成28年度司法書士試験(6)-午前の部第30問エ(公開大会社の機関設計)
     平成28年度司法書士試験(7)-過去問の知識のみで正解できる問題の数(民法と商法・会社法)
     平成28年度司法書士試験(8)-午後の部第37問(新株予約権関係論点)
     平成28年度司法書士試験(9)-午後の部第37問(登記不可事項の出題手法)
     平成28年度司法書士試験(10)-午後の部の問題冊子の表紙(消失)


     今回は,多くの受験生の方を悩ませたであろう,不動産登記法の記述式問題における甲土地乙区3番の抵当権の登記の抹消の登記原因についてです。

     張り切って書こうと思ったら,既に松ちゃん(松本先生)が詳細に解説されていました。
     
     
      参考: 不動産登記(記述)の第2欄の抵当権の抹消の登記の登記原因は「解除」?「弁済」?


     別紙の画像も示されており,非常に分かりやすいので,ぜひお読みください。


     でも,このネタ,僕も書かねばなるまい。


     なぜなら,過去に以下の記事を書いているからです。

     
      参考: 続・別紙の名称と申請すべき登記


     というのは半分は冗談で,実は,別の理由があります。


     それは,僕も,現場でこの論点に踊らされたからです。ピーヒャラピーヒャラ踊りましたよ! 

     僕は,現場で,色々なことを考えました。


    1 3番抵当権の登記を「弁済」,4番根抵当権の登記を「解除」を原因として,別個の申請情報により抹消を申請する。
    2 3番抵当権の登記を「解除」,4番根抵当権の登記を「解除」を原因として,別個の申請情報により抹消を申請する。
    3 3番抵当権の登記を「解除」,4番根抵当権の登記を「解除」を原因として,1つの申請情報により抹消を申請する。


     結局,3番抵当権は,問題文全体から読み取ることができる試験委員の意図

     すなわち,

     ・ 甲野一郎から振り込まれた200万1,087円が残債務の全額とは言い切れないこと(常識的に考えれば,全額ですけど。)
     ・ 株式会社H銀行から「当該書類の記載のとおり登記の抹消をお願いします。」という連絡があったところ,「当該書類」である別紙5は別紙の名称もその内容も「解除」であること
     ・ 甲野花子は,「私としてもそのとおりに登記の申請をお願いします。」と述べていること

     を考慮して(←調子乗った言い方をしていますが,どう考えても問題文が『「解除」推し』です。),

    「解除」を原因として,1つの申請情報により登記の抹消を申請することにしたのですが,その際,


     「そうか,3番抵当権の登記と4番根抵当権の登記を1つの申請情報により抹消を申請することにより,解答欄が1件分余るから,ここに乙建物の2番根抵当権の登記の抹消を記載するんやな。ほほほ。」


     という切腹クラスの勘違いをした後,答案構成用紙に申請情報を記載する中で(答案用紙は白紙で提出するので使いません。),


     「うわ!この問題悪質や。乙建物についも依頼を受けてんのに(第2申請用の「依頼」参照),答案用紙に記載するんは甲土地だけや(問2参照)!」


     と気付き,


     【答案作成に当たっての注意事項の「なし」「斜線」「登記不要」は,1回は使っとけテクニック】を使い,


     事なきを得ました(いや,ほぼ事故っとるわ。)。


     このように,結構綱渡りの危うい思考の結果,何とか正解したわけですが,このことから僕が個人的に思うことは,この論点は多くの受験生の方が間違っている可能性が高く,あまり差が付かないのではないかということです。


     現場で検討し,処理するには,非常に厳しい論点です。


     



     ところで,結構多くの受験生の方が「商業登記法の記述式問題から先に解けば良かった。」と思っているようです。

     講師から,「記述式問題タイムに入ったら,まず第36問と第37問の内容とボリュームを比べて,易しい方から解きましょう。」という指示があったならともかく,それがないなら,先に商業登記法の記述式問題を解くなどという選択はできなかったはずですから,「商業登記法の記述式問題から先に解けば良かった。」なんて思わないでください。

     そんなこと,思わなくて良いんですよ。

     ただし,平成28年度司法書士試験に関しては。


     今後は,違います。

     難しい判断が迫られる可能性があります。


     第36問:不動産登記法の記述式問題の申請回数,事実関係の長さ,別紙の枚数
     第37問:商業登記法の記述式問題の申請回数,別紙の枚数,司法書士の聴取記録の長さ,論点の種類



     を考慮して,どちらを先に処理するのかを決定しなければならないかもしれません。

     
     ちなみに,本試験の日の夕方から解答速報会で商業登記法の記述式問題の解説を担当する僕の平成28年度午後の部のタイムスケジュールは,次のとおりでした。

     1 商業登記法の記述式問題 55分
     2 不動産登記法の記述式問題 1時間20分 ← おいおい(汗)
     3 択一式問題 45分 ← 32問正解(受験回数16回)。答案用紙にはマークしませんが,それ以前にマークする時間は残されていませんでした。

     「おいおい,姫野大丈夫か?お前,受験生なら落ちてるやん!」と思った皆さん。


     おっしゃるとおりでございます。

      いやいやいやいや,もっと早く解けるんですが,何というか,解答速報会で説明する内容とか,分析をしつつ解いているので,それで時間がかかってしまって…。


     …。


     では,また。


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    コメント
    この記事へのコメント
    僕は、解除証書には解除しますとしか書かれていなかったので登記原因が弁済になる可能性とか考えもしませんでした…

    でも改めて見直すと今年の不登記述の登記事項証明書は、特に一括抹消論点を踏まえてしっかり考えられてたように思います
    甲乙土地が同じ管轄なら、今回のように土地別に申請する抵当権、根抵当権一括抹消の他に
    1/2 3番抵当権抹消(甲土地)、2/2根抵当権抹消(順位番号後記の通り)(甲土地及び乙土地)
    という申請方法もできたわけで、わざわざ違う管轄にしたのは、一括抹消の方法を限定させる意図が作成者にあったように思います
    甲土地だけの申請を解答させるようにしたのも、
    共同根抵当権は管轄違うので当たり前だけど一括申請できないよ気をつけてね、
    という作成者のメッセージだったとか?
    一括ではなく2件で解答してしまってもそれほど減点されないという意見も多いですが、上記の作成者の意図を鑑みると、この論点の配点は結構高いのでは?と思ってるんですが、姫野先生の見解はいかがですか?
    2016/07/10(日) 10:57:40 | URL | 5回目の正直 #-[ 編集]
    Re: タイトルなし
    5回目の正直さん


    現場でできる思考という点で考えると,この記事に書いたとおり,できなくても問題ないと思います。

    ただ,乙建物について登記の抹消を申請させない点は,5回目の正直さんのコメントで納得できました!
    2016/07/10(日) 12:12:39 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2016/07/10(日) 15:09:56 | | #[ 編集]
    Re: 記述式
    名無しさん

    たしかにそうです,そこで時間がかかったら意味ないですよね。
    2016/07/10(日) 16:53:15 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2016/07/10(日) 21:41:12 | | #[ 編集]
    Re: タイトルなし
    南…さん

     実体的には「合意解除」のように思えるし,僕個人的には,合意解除の方が,一括申請しないことよりも問題ないと思います。やはり,今年度,第2申請時に枠ズレしていないのは大きいと思います。
    2016/07/10(日) 22:37:53 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2016/07/10(日) 23:02:22 | | #[ 編集]
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