このブログは,多くの受験生の方が司法書士試験に合格するために開設しました。
    共同相続された普通預金債権,通常貯金債権及び定期貯金債権は,いずれも,相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されることはなく,遺産分割の対象となる(最大決平28.12.19)
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     平成28年(2016年)11月6日17時45分までに,
     記述式過去問集【不動産登記法】(昭和57年度~平成9年度)をご購入いただいた皆さんへ


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     つきましては,文字化けのないファイルをお送りさせていただきますので,ブログのコメント欄にて,メールアドレスをお教えください。
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     【追記】 おそらくですが,再度ダウンロード作業をしていただき,ファイル名が「NkijutsukakomonS57-H9」であれば,文字消えのないファイルです。一度お試しいただければと思います。
     お手数ですが,よろしくお願いします。
     なお,現在は,文字消えのないファイルをダウンロードしていただけます。

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     株主リスト及び附属書類に関する商業登記規則の改正についての登記先例をベースに一問一答問題集化。
     








     こんばんは。

     今日は,色々溜まっていた資料作成を全て片付けました!

     すっかり出遅れた感がありますが,最新判例を解説します。

     ただ,僕は,学者さんではなく,司法書士試験対策の予備校講師ですので,司法書士試験の観点からの解説となります。

     




     まずは,判例の結論です。


     共同相続された普通預金債権,通常貯金債権及び定期貯金債権は,いずれも,相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されることはなく,遺産分割の対象となる(最大決平28.12.19)。



     参考: 裁判所HP
     

     最高裁は,預貯金一般の性格等を踏まえつつ,各種預貯金債権の内容及び性質から,この結論を導きました。


     …。


     分かりにくいと思うので,以下の流れで押さえておいてください。

     ・ 遺産分割においては被相続人の財産をできる限り幅広く対象とすることが望ましい。
         ↓
     ・ 現金のように,評価についての不確定要素が少なく,具体的な遺産分割の方法を定めるに当たっての調整に資する財産を遺産分割の対象とすることに対する要請も広く存在する。
         ↓
     ・ 預貯金は,現金に近いものとして想起される。
         ↓
     ・ 共同相続された普通預金債権,通常貯金債権及び定期貯金債権は,いずれも,相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されることはなく,遺産分割の対象となる。


     

     では,練習問題です。


    【練習問題】

     共同相続の場合において,可分債権は,相続開始と同時に相続分に応じて分割されない。


     

     正解は,「誤り」です。

     最大決平28.12.19を使って,「正しい」と解答した皆さん,残念です。


     判例は,共同相続の場合において,一般の可分債権が相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されること(最判昭29.4.8)については,変更していません。

     あくまで,共同相続された「普通預金債権」,「通常貯金債権」及び「定期貯金債権」について,相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されることはなく,遺産分割の対象となるとしています。

     【練習問題】は,一般の可分債権か預貯金債権かを区別することなく,一律に「分割されない」としている点で,誤りです。


     「最新外し」が常套手段の本試験ですから,最新判例の知識が出題されたと勘違いして飛びつくのは危険です。


     なお,最高裁は,以下の判例が変更されるとしました。

     共同相続人の1人が,相続財産中の可分債権につき,法律上の権限なく自己の債権となった分以外の債権を行使した場合には,当該権利行使は,当該債権を取得した他の共同相続人の財産に対する侵害となるから,その侵害を受けた共同相続人は,その侵害をした共同相続人に対して不法行為に基づく損害賠償又は不当利得の返還を求めることができる(最判平16.4.20)。


      
     これは,最判平16.4.20は,「貯金」が問題となっていたからです。






     ちなみに,被相続人の遺産が,預貯金ではなく,現金であった場合,どうなるのでしょうか?

     この点については,「相続人は,遺産分割までの間,相続開始時に存した金銭を相続財産として保管している他の相続人に対して,自己の相続分に相当する金銭の支払を求めることはできない。」とするのが判例です(最判平4.4.10)。

     平成21年度午前の部第23問アで出題済みです。


    【平成21年度午前の部第23問】
    H21-am23.jpg


     最後に,今回のまとめです。


     可分債権(普通預金債権,通常貯金債権及び定期貯金債権 を除く。):遺産分割の対象
     普通預金債権,通常貯金債権及び定期貯金債権:遺産分割の対象
     金銭:遺産分割の対象




     では,また。


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    2016/12/20(火) 14:45:50 | | #[ 編集]
    Re: タイトルなし
    岩村さん

     役立ったようで良かったです。こちらこそ,宜しくお願いします。
    2016/12/20(火) 22:12:25 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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