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    被相続人の同一性を証する情報(1)
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     こんにちは。

     今日は,新しい登記先例を題材として,不動産登記法の記述式問題対策をしましょう。






     登記実務上,相続を登記原因とする所有権の移転の登記を申請する場合において,所有権の登記名義人である被相続人の登記記録上の住所と戸籍謄本等に記載された本籍とが異なる場合には,登記原因証明情報として提供する相続を証する市区町村長が職務上作成した情報の一部として,「被相続人の同一性を証する情報」を提供しなければならないとされています。

     「被相続人の同一性を証する情報」には,次の書面が該当するとされていました。

     1 住民票の除票の写し(本籍及び登記記録上の住所が記載されているものに限る。)
     2 戸籍の附票又は除籍の附票(除附票)の写し(登記記録上の住所が記載されているものに限る。) ※
     3 所有権に関する被相続人名義の登記済証と不在籍証明書及び不在住証明書
     4 所有権に関する被相続人名義の登記済証と被相続人の同一性に関する上申書(地域限定の取扱い?)
     5 被相続人の同一性に関する上申書と保証書(地域限定の取扱い?)


     
    ※ 戸籍の「附票」とは,「戸籍と住民票の橋」だとお考えください。ある本籍の間に移転した住所が全て記載されています。
     例えば,A地に本籍がある間に,B地,C地,D地に住所移転し,その後,D地に転籍した後に,E地,F地に住所移転した場合には,戸籍(D)の附票にはE地とF地が記載され,除籍(A地)の附票にはB地とC地とD地が記載されています。


     しかし,法務省は,相続登記を促進する観点?から,「被相続人の同一性を証する情報」に関して次の登記先例を発出し,上記の取扱いの一部を変更しました。


     相続による所有権の移転の登記(以下「相続登記」という。)の申請において,所有権の登記名義人である被相続人の登記記録上の住所が戸籍の謄本に記載された本籍と異なる場合には,相続を証する市区町村長が職務上作成した情報の一部として,被相続人の同一性を証する情報の提出が必要であるところ,当該情報として,住民票の写し(本籍及び登記記録上の住所が記載されているものに限る。),戸籍の附票の写し(登記記録上の住所が記載されているものに限る。)又は所有権に関する被相続人名義の登記済証の提供があれば,不在籍証明書及び不在住証明書など他の添付情報の提供を求めることなく被相続人の同一性を確認することができ,当該申請に係る登記をすることができる(平29.3.23民二175号)。




     この登記先例を,上記のまとめに当てはめると,次のようになります。

     1 住民票の除票の写し(本籍及び登記記録上の住所が記載されているものに限る。)
     2 戸籍の附票又は除籍の附票(除附票)の写し(登記記録上の住所が記載されているものに限る。) 
     3 所有権に関する被相続人名義の登記済証と不在籍証明書及び不在住証明書
     4 所有権に関する被相続人名義の登記済証と被相続人の同一性に関する上申書(地域限定の取扱い?)
     5 被相続人の同一性に関する上申書と保証書(地域限定の取扱い?)


     
     見辛いかもしれないので,結論部分だけを掲げると,次のとおりです。

     

     1 住民票の除票の写し(本籍及び登記記録上の住所が記載されているものに限る。)
     2 戸籍の附票又は除籍の附票(除附票)の写し(登記記録上の住所が記載されているものに限る。) 
     3 所有権に関する被相続人名義の登記済証



     登記先例の内容は,以上です。


     ところで,皆さん。

     こう思っていませんか?


     「今回は,実務の話だ。試験には関係ない。


     実は,そんなことはありません。


     近年の司法書士試験でも問題となっています。






     まずは,平成22年度の問題です。

     以下,平成22年度の問題で提示された情報を示しますので,「被相続人の同一性を証する情報」の提供を要するか否かをお考えください。

     
    H22-pm36-1.jpg

    H22-pm36-2.jpg

    H22-pm36-3.jpg


     まとめますと,土地の共有者香取仁が死亡したところ,香取仁の登記記録上の住所は「茨城県つくば市大町五丁目44番8号」で,最後の住所も「茨城県つくば市大町五丁目44番8号」でした。

     「被相続人の同一性を証する情報」を要しないのは,「登記記録上の住所」と「本籍」とが同一の場合です。

     したがって,「被相続人の同一性を証する情報」を要するか否かを検討するに当たって必要となるのは,「本籍」です。

    残念ながら,平成22年度の問題には,どこにも香取仁の本籍は記載されていませんでした

     ということは,「被相続人の同一性を証する情報」を要するか否かは,不明ということです。

     ところで,平成22年度の問題の答案用紙は,次のようなものでした。


    H22-pm36-4.jpg


     平成22年度の問題は,登記原因証明情報については,「要・不要」のどちらかを○で囲んで解答する問題であり,「被相続人の同一性を証する情報」を要すると判断しても要しないと判断しても,解答に影響はありませんでした






     もう1問,「被相続人の同一性を証する情報」を要するか否かが問題となった問題があります。

     それは,また明日以降に。


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    2017/04/10(月) 20:24:30 | | #[ 編集]
    Re: タイトルなし
    たかしさん

     その記述式問題で採られた出題手法に対応できたかを検証しましょう。

     TACの答練・模試であれば,論点自体の解説よりも,「本問における展開」を読んで,ご自身の理解と正解との差を埋めましょう。

     あとは…TACの答練・模試であれば,僕の解説講義部分をお聴きいただけると嬉しいです。
    2017/04/11(火) 22:07:25 | URL | 姫野寛之 #-[ 編集]
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