FC2ブログ
    このブログは,多くの受験生の方が司法書士試験に合格するために開設しました。
    処分禁止の登記に関する論点別記述式問題【解答解説編】
    【新しい電子書籍】

    □ 法定相続情報証明制度の解説  
              DLmarketで購入
    □ 性犯罪規定に係る改正の解説
              DLmarketで購入 



    【記述式問題対策】

    □ 記述式過去問集【不動産登記法】(昭和57年度~平成9年度) 
              DLmarketで購入
     この電子書籍については,こちらの記事をご参照ください。
    □ 平成30年度司法書士試験対策 事実関係に関する補足・答案作成に当たっての注意事項集
              DLmarketで購入



    【無料公開セミナーの動画】

    1 憲法・刑法の攻略法
      動画: 憲法・刑法の攻略法 
     * 音声にご注意ください。

    2 択一式対策講座【理論編】民法第1回 無料公開講座
      動画: 択一式対策講座【理論編】民法第1回
      * 音声にご注意ください。

    3 秋から始める2018年本試験対策
      動画: 秋から始める2018年本試験対策
      * 音声にご注意ください。

    4 早稲田合格答練を活用した合格の戦略!
      動画: 早稲田合格答練を活用した合格の戦略!
      * 音声にご注意ください。

     
    【担当講座】

    1 上級総合本科生 / 上級総合パック

    2 択一式対策講座【理論編】

    3 パーフェクト講座 憲法・刑法

    4 記述式対策講座

    5 重要先例 総Check講座

    6 択一式対策講座【実践編】


     リンク先をお読みいただくほか,コメント欄にて,何でもご質問ください。






    【無料公開講座】

    択一式対策講座【理論編】会社法・商業登記法 第1回 @TAC渋谷校
     11/10(金) 18:30~21:30



    【無料公開セミナー】

    年明けからの合格戦略 @TAC金沢校
     12月3日(日) 13:00~14:30



     




     こんばんは。

     解答解説編をやりましょう。

     処分禁止の登記に関する論点別記述式問題【問題編】

     まずは,【問題】を掲げておきます。


    【問題】

    (登記記録の記録)
    2 所有権移転 平成18年 A市 甲
    3 処分禁止仮処分 平成29年 B市 乙
    4 所有権移転 平成30年1月 C市 丙

     上記の登記記録の記録を前提として,乙が甲に対する所有権移転登記手続請求訴訟で勝訴し,その勝訴判決が確定した場合に申請する登記の申請情報を作成せよ。なお,甲は平成30年6月に,乙は同年5月に,丙は同年4月に,それぞれ住所移転しており,登記記録上の住所と現在の住所とは一致していないものとする。

     申請情報を作成するに当たっては,一般的な注意事項に従うものとするが,司法書士は,申請件数及び登録免許税の額が最も少なくなるように登記を申請するものとし,また,複数の登記を申請する場合には,登記原因の日付の古い順に登記を申請するものとする。




     以下,解答例を示しつつ,解説していきます。

    1/3

    4番所有権抹消
    仮処分による失効
    義務者 丙
    申請人 乙
    通知をしたことを証する情報
    代理権限証明情報



     ポイントは,「通知したことを証する情報」の内容です。

     乙は,丙の登記記録上の住所であるC市ではなく,現在の住所に通知をするため,①内容証明郵便,②配達証明書及び③登記記録上の住所から当該配達先住所への住所移転を証する情報を添付することになります。

     なお,丙につき,名変登記は不要です(平2.11.8民三5000号)。



     次に,仮処分の登記名義人乙についての名変登記の要否が問題となります。

     択一式対策講座【理論編】不動産登記法のテキストⅡには,仮差押えの登記名義人につき名変登記を申請することが認められていることから(昭42.6.19民事甲1787号),仮処分の登記名義人についても同様と解される趣旨が書かれているわけですが…

     しかし,実は,上記平2.11.8民三5000号について,法務省の担当者は,次のように説明しています。


     所有権の登記の申請書に変更を証する書面が添付され,これにより登記の権利者の同一性が確認することができれば,当該登記申請は便宜受理して差し支えないと考えられる。




     そのため,ここでは「申請件数及び登録免許税の額が最も少なくなるように登記を申請する」との注意事項を考慮し,名変登記は要しないことにしたいと思います。

     もちろん,名変登記を申請すると考えた方も正解です。


    2/3

    2番所有権登記名義人住所変更
    平成30年6月住所移転
    申請人(被代位者) 甲
    代位者 乙
    代位原因 平成年月日○○の所有権移転登記請求権
    登記原因証明情報 代位原因証明情報 代理権限証明情報



    3/3

    所有権移転
    平成年月日○○
    権利者(申請人) 乙
    義務者 甲
    登記原因証明情報
    住所証明情報
    変更証明情報
    代理権限証明情報




     上記のとおり,「変更証明情報」は,仮処分債権者の住所移転を証明するために添付します。

     ただし,実在性証明のための住所証明情報に住所移転の履歴があれば,この住所証明情報が変更証明情報を兼ねることになります。



     

     今回の問題の骨格は,昭和62年度の記述式問題です。

     すなわち,昭和62年度は,仮処分の登記に後れる所有権の移転の登記の抹消を申請し,仮処分債務者の所有権の登記を現に効力を有する登記にした上で,仮処分債権者が代位により仮処分債務者の所有権の登記につき名変登記を申請し,最後に,仮処分債権者のための所有権の移転の登記を申請するという問題でした。

     僕は,昭和62年度の問題に,「登場人物全員が住所移転」という事実関係を加えました。

     まず,仮処分の登記に後れる所有権の登記の抹消を申請するに際して,名変登記は不要

     この知識は,破壊力抜群ながら,知らない受験生の方が多かったと思います。

     皆さんも一度は必ず見たことがある登記先例が明らかにしていることですが,これは細かい知識ですか?

     次に,仮処分債権者につき,名変登記は不要

     これは,上記のとおり,かなり細かいです。


     最後に,仮処分債務者については,名変登記が必要

     【問題】には,依頼者すら書かれていませんが,この名変登記は仮処分債権者の代位によるという記述式問題感覚を身に付けておきたいところです。


     では,また。


    ↓ 更なる記述式問題の出題を希望する皆さん,クリックお願いします!!! 
     にほんブログ村 資格ブログ 司法書士試験へ
    にほんブログ村

     
    スポンサーサイト